少し前になりますが時間を見つけて、富士五湖からの富士山を見に行ってきました。新幹線や東名高速からは何度も見ていますが近くから見る雄大で華麗な富士山に感動しました。
富士山は日本の最高峰でありその優美な姿は日本の象徴とも言うべき存在です。名前の由来はいろいろあるようですが「不二」や「不死」と書けば”二つとない”や”不老長寿”に通じることから古代より信仰の対象にもなっています。実際に富士山頂は富士山を浅間大神(コノハナノサクヤヒメ)としてお祀りする浅間大社の境内地となっています。世界遺産に選ばれたのも地質学的なことではなく信仰や芸術の対象としての価値が認められたからです。
地質学的に見るとその形は成層火山(中1理科に出ている)で中間的な粘り気を持つマグマによって出来た火山になります。富士山の下ではユーラシアプレートと北アメリカプレートとフィリピン海プレートの3枚のプレートがぶつかり合っており、さらに深い所には太平洋プレートが沈み込んでいるという大変複雑な状況になっています。マグマはそこから供給されており現在も活発に活動する活火山とされています。近い所では1707年(宝永4年)に大噴火があり関東一円に大きな被害をもたらし江戸にも火山灰が積もったと記録があります。反面、広大な山域に降った雨は富士の伏流水となり周辺で滝や池となって湧き出して我々の目を楽しませる観光資源ともなっています。
まだ登ったことはありませんが富士登山も一度はしたいものだと思わせる旅でした。