新型コロナウイルス

昨年の暮れに中国で始まった新型コロナウイルスによる肺炎の感染が、瞬く間に世界中に広がり大変な状況になっています。緊急事態宣言による社会活動の自粛で感染拡大がある程度は抑えられました。光塾も自粛要請に協力して1ヶ月半の休業をしました。しかし、ウイルスがなくなったわけではなく再び感染拡大が起こる可能性は残されたままで、ワクチンなどの薬が開発されるまでは様々な予防策をとりながらの生活が必要です。光塾では感染を防ぐ対策として講師はもちろん生徒の皆さんにも必ずマスクを着用、そして生徒の入れ替えごとに机と椅子の消毒、換気をして、床のモップ掛けや設備の消毒などを適宜実施しています。生徒たちや保護者の方々の不安を少しでも取り除くことができればうれしいです。

ここで少しウイルスについて
ウイルスは遺伝情報が並んでいるDNAまたはRNAとそれを包んでいるタンパク質の殻(カプシド)で出来たもので、ある種のウイルスはこれらをさらに糖タンパクの膜(エンベロープ)で包んでいるもの(コロナウイルスはこの仲間)もありますが、いずれにしてもとても簡単な構造です。そのため光学顕微鏡では見えず、電子顕微鏡でないとみることはできないほど小さなものです。そして自分で仲間を増やす(子孫を残す)能力はありません。学校では、生物とは基本単位である細胞から出来ており、自分で子孫を残して仲間を増やすものと言う風に教えています。この定義からすると細胞でもなく自分で子孫も残せないウイルスは生物ではないことになります。そのため生物体の細胞に入りこんでその細胞を言わば乗っ取って自分のDNAやRNAを作らせ仲間を増やします。このようにウイルスは生物と物質の境界上にあるものということになります。

無題

新型コロナウイルスに対するワクチンなどの薬が開発されて、1日も早く通常生活が戻ることを祈っています。