野球のボールはなぜ曲がる?

今世間ではWBCが大変話題になっています。運動が苦手で普段あまりスポーツ番組を見ない私でもテレビ観戦をしていました。イタリア戦での逆転サヨナラゲームや優勝戦での大谷選手の最後の気合のこもった投球でトラウトを三振にとって優勝を決めた瞬間などは感動ものでした。ところでピッチャーが投げるボールには様々な球種があります。ダルビッシュなどは多彩な変化球を操ることで有名なようですね。
そこでボールがなぜ曲がるのか少し考えてみました。

普通に投げるとボールは回転しながら飛んでいきますね、すなおに投げれば飛んでいくボールの前面は上向きに後面は下向きに回転して、その回転軸は水平になっているでしょう。そうするとボールに接している空気の流れが上部では速く下部では遅くなるため、流体力学でのベルヌーイの法則からボールの上部にかかる圧力が小さくなり下部の圧力が大きくなって、その圧力差からボールには上向きの力が生じます。(飛行機が落ちないで飛ぶのと同じ原理です。)回転が速いほどこの力が大きくなりボールは落ちにくいし、回転が遅ければ早く落ちることになります。さらに投げ方によって回転軸を傾けると右や左に曲がることになります。以上は原則で実際にはボールの縫い目やその他の影響も考えなければなりません。ボールにはたらく力

野球の試合を見るときにこんなことを考えながら見るのも面白いのではないでしょうか。