少し前になりますが“教育再生実行会議”から「第5次提言」が出されました。現在の6-3-3制度は、子供や社会が大きく変化した現在の状況に対応できなくなっている。そしてグローバル化を迎えて、英語教育・理科教育・ICT教育の推進が大切であると述べています。そのためには、幼児教育を義務化し、小学校との連携をはかる。小中一貫校を制度化し促進する。学校段階の区切りに5-4-3,5-3-4、4-4-4などを導入し、制度の柔軟化を検討する。また能力に応じて高校から大学への飛び入学を制度化する。短大・高専・専門学校から大学への編入学を拡大する。等々かなり思い切った提言をしています。従来は選択肢のないほぼ1パターンの制度だったのに比べ、個人の状況に合わせてコースが選べるように見える点では期待が持てそうです。しかしながら、例えばICT教育では生徒全員がタブレット端末を持って授業することを目指しています。その場合30人規模のクラスなら複数のサポート教員が必要で、1時間の授業のための教材作成にかなりの時間を割かなければならないなど、人員や技術面での難しい問題があります。他の部分でも同様に実施のために越えなければならない障害は多くあるのではないでしょうか。
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教育制度が変わる
以前にも書きましたが、戦後一貫して続いてきた6・3・3制の小中高教育や、1979年の共通一次を起源にするセンターテストを中心にした大学入学試験など教育制度が大きく変わろうとしています。これは、政府が今年1月に「21世紀の日本にふさわしい教育体制を構築し、教育の再生を実行に移していく。」という趣旨のもと「教育再生実行会議」を設置したことによります。今までに4回の提言がなされ、教育委員会,小中高の6・3・3制,大学入試などの制度上の変革を提案しています。おそらくここ数年の間に変わっていくだろうと思います。保護者の方々は注目しておく必要があるでしょう。